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簡体字と日本の漢字の部首の対応を覚えよう 有名な車,東,専,云の部首対応編
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さて、ここでは覚えにくい三種類を紹介します
その三種類とは、
くるま、東、専です
これらの漢字、
簡体化すると、全体的な雰囲気もちょっと変わります
ただ、その簡体化の特徴をいまいちパシッと表現できない
普段使う当用漢字にも似た漢字がない
という訳で、結構覚えにくいです・・・
そこで、早い段階から見て
少しずつ覚えましょう~
あと、"云"はおまけです
まずは"くるま・くるまへん"
最初に"くるまへん"から
当用漢字: 簡体字:
赤いところが変わる場所ですが、
まず、形がかなり違いますよね?
そして、2画目の斜めの線からの横棒
普段使う当用漢字にはあまりない筆遣いですよね~
"くるま"単体でも、同じ変化をします
当用漢字: 車 vs 簡体字: 车
やっぱり、漢字の雰囲気が随分違いますよね
なお、この部首、
"単独の漢字"と"へん"の時で、書き順が変わります
最後に書く線を赤で書きました
単独の漢字: へん:
この漢字、上の書き順を覚えると、
部首そのものが覚えやすくなるかもしれません
ぜひ覚えてみてください
つぎは"東"
この漢字、車とセットで覚えた方が絶対いいです
理由を示す前に、まずは"東"の対応をみると、こうなります
当用漢字: 東 vs 簡体字: 东
覚えにくいですよね~
そこで、当用漢字で"東"と"車"を見比べます
東: 車:
赤いところが違う場所ですね
そう、普段意識しないと思いますが、
"東"と"車"の違いって、少しなんです
似ている印象がないのは、書き順のせいでしょうかね~
そして今度は、簡体字で"东"と"车"を見比べます
東: 車:
気が付きました?
赤い線のところしか違いません
"东"と"東"では、はらいの2か所の形が少し違って、
簡体字は縦線から離れます
それから、簡体字の一番長い縦線、下ではねます
そして、黒い線のところは"东"と"车"が同じ
覚えにくい黒線のところが、一度に覚えられます
最後に"専"
上手く説明しにくいですが、
簡体字が"东"と"车"に何となく似ている字です
当用漢字: 簡体字:
違いを表しにくいので、黒のままで書きました
ただ、専には車の一部のような部分が上にあるので、
簡体字も"车"とちょっと似ていませんか?
後、特徴はカタカナの"マ"の様な部分ですかね~
ただ、単独では覚えにくいので、
"车"や"东"とセットで覚えた方が
ぜったい楽だと思います
おまけの"云"
実はこの"云"は落とし穴です
"云"そのものの対応関係は、
当用漢字: 雲 vs 簡体字: 云
という事で、雲に対応した簡体字です
さすがは簡体字、随分簡単にするな~と感心しますが、
実は、日本が今使っている字も簡単化しているんです
ここで紹介する"落とし穴"は日本の簡体化の方です
具体的には、日本では普段よく使うこの二文字です
旧字とセットで書くとこうなります
当用漢字: 伝 vs 旧字: 傳
当用漢字: 転 vs 旧字: 轉
というように、よく使うこの二文字、元々は 專 だったんです
という事で、結果どうなるかというと、
当用漢字と簡体字の対応はこちら
当用漢字: 伝 vs 簡体字: 传 chuán
当用漢字: 転 vs 簡体字: 转 zhuǎn, zhuàn
え?そうなの?という簡体字との対応になります
旧字を通さないと、漢字の対応は想像できないと思います
知らないと"落とし穴"でしょう~
ちなみに、簡体字の"传"と"转"、
非常によく使う漢字ですよ
それでは、ここからはさらに複雑な組み合わせです
ちょっと確認してみて、混乱しそうな方はほどほどに・・・
まずは"くるま・くるまへん"
基本の車のピンインから、车 chē
そして、車が漢字の一部になった場合でも、
"車"部分が车に変わります
列挙します
簡体: 军 jūn 当用漢字は 軍
簡体: 阵 zhèn 当用漢字は 陣
簡体: 连 lián 当用漢字は 連
簡体: 库 kù 当用漢字は 庫
簡体: 挥 huī 当用漢字は 揮
簡体: 载 zài 当用漢字は 載
簡体: 晕 yūn 当用漢字は 暈
簡体: 暂 zàn 当用漢字は 暫
簡体: 辈 bèi 当用漢字は 輩
特に、军,库は、これらの字自体が部首のようになります
要注意なので、ぜひ覚えてください
それでは、すんなり対応しない漢字を紹介します
まずは、"くるまへん"で、つくりがすんなり対応しない漢字です
簡体: 转 zhuǎn, zhuàn 、当用漢字は 転
紹介したばかりの漢字です
実は多音字で、zhuǎn:方向を変える zhuàn:そのものが回転する
簡体: 轮 lún 意味は"車輪"で、当用漢字は 輪
簡体: 轻 qīng 意味は"軽い"で、当用漢字は 軽
"轻"ですが、当用漢字で突出ている2か所、出ていません
簡体: 辆 liàng 意味は"車の量詞"で、当用漢字は 輌
次にへんの位置でない"くるま"で、
"くるま"以外もすんなり対応しない漢字です
簡体: 轰 hōng 意味は"とどろく,鳴り響く"で、当用漢字は 轟
そして、全く違って見える簡体字です
簡体: 裤 kù 意味は"ズボン"で、当用漢字は 袴
簡体: 运 yùn 意味は"運ぶ"で、当用漢字は 運
ここでも"云"が出てきます・・・
まあ、"云"は何かとやっかいな部首なんです
簡体: 击 jī 意味は"打つ,攻撃する"で、当用漢字は 撃
この簡体字、びっくりする簡単化で、対応関係が分からないですよね
簡体: 范 fàn 意味は"規範,範囲"で、当用漢字は 範
つぎは"東"
基本の東のピンインから、东 dōng
それでは、すんなり対応しない漢字を紹介します
まずは、"東"以外の部分がすんなり対応しない漢字です
簡体: 练 liàn 意味は"練習,訓練する"で、当用漢字は 練
"いとへん"の対応がセットになります
簡体: 炼 liàn 意味は"過熱して精錬する"で、当用漢字は 錬,煉
当用漢字の二文字が、簡体字では一つにまとまるパターンです
後は、びっくりする簡単化がこちら
簡体: 兰 lán 意味は"植物のラン"で、当用漢字は 蘭
簡体: 栏 lán 意味は"手すり,柵"で、当用漢字は 欄
ちなみに、この漢字、闌そのものは余り使われていませんが、
簡体字: 阑 lán を含む簡体字もあります
ほとんど 兰 で、たまに 阑 です
ややこしいですね
最後に"専"
基本の専のピンインから、专 zhuān
実はこの"専"もう一つややこしいポイントがあるんです
それは、とても似ている字があるという事で、
下に簡体字と、当用漢字の対応を示します
簡体: 博 bó と、当用漢字の 博が対応します
まあ、対応するというより、ほぼ同じ字です
博物館とか、そこそこ使う漢字ですよね~
これは簡体字になっても、专 になりません
ほぼそのままで、
よく見ると、"甫"の様に下に突き出しています
え?って感じですよね~
という事で、説明を書くと、
"博"は"専"の右上に点がついていますよね~
点が付いている方は簡体字になっても変わらないんです
普段余り意識しないと思いますが、
"専"にはよく見ると、右上に点のありなしがあって、
旧字ではもっとはっきり違う2種類の字です
旧字:尃 は右上に点があり、当用漢字も右上に点が要る
音読みは"ハク"、"バク"、"ボ"とかです
"甫"の音読みから想像しましょう!
これは簡体字になってもそのまま
旧字:專 は右上に点がない、当用漢字も右上に点がない
音読みは"セン"、"テン"とかです
そして、こちらが簡体字、专 になります
まあ、私自身は中国語が必要で勉強しているので、
学術的な内容は説明できませんが、
簡体字を覚えるときは、
できるだけ法則を見つけて勉強すると効率的です
ご参考に!
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