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簡体字と日本の漢字の部首の対応を覚えよう 長,県,農,楽,書の部首対応編
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ここで紹介するのは、
簡体字から当用漢字をちょっと想像できなさそうな漢字です
簡体字を知らなければ、
当用漢字との対応は覚えないと、推測できないかなと思います
ここで紹介するのは、長、県、農、楽、書の五文字です
対応する簡体字、全部分かりますか?
形そのものは、簡体字と当用漢字、結構違います
県はおまけですが・・・
雰囲気は何となく似ています
多分理由は、草書体が元で簡体字になったから・・・
でも、そもそも、草書体って知らないですよね
わたくしも昭和生まれですが、もちろん、知りません
ただ、目的の簡体字を覚えれば、草書体を覚える必要はないので、
最後まで読んでみてください
まずは"長・ながい"
この漢字、簡体字になるとかなり画数が減ります
当用漢字: 簡体字:
とてもシンプルになりますが、形は似ています
ただ、多分驚くのは簡体字の書き順でしょう
当用漢字の一画目は縦線ですね
簡体字の一画目は斜めのハネから、
二画目は横線、そして三画目に縦線です
一応、一画目と二画目を絵で書くと、
赤線を書いて、黒線です
知らないと予想できない書き順じゃないですか?
というように、ちょっと驚くことがあれば
ちょっと、长 が覚えやすくなりますよね
それから、この"ながい"、
もう一つ覚えておいた方がいいことがあります
"ながい"と言えば、"長"だけを想像すると思いますが、
もう一つ、镸 があります
"え、見たことない"と思う人もいますよね~
実は日本でも使っています
髪の毛の 髪 の左上です
気付きました?
ここ、"長"と同じ字源の部分です
ちなみに、镸 は古い字で、
この部分、単独では簡体字でも、当用漢字でもほぼ使いません
そして、この漢字の部分、パーツとしても、日本では、
上の"髪"くらいでしか見ないかもしれません
しかし、簡体字にはもう少し出てきます
具体的な漢字は下で紹介しますが、
この、镸 の部分、セットで覚えてみてください
つぎは"県"
この漢字、ここで紹介するのには理由がありますが、
その理由を示す前に、まずは"県"の対応をみると、こうなります
当用漢字: 県 vs 簡体字: 县
何となく似ているような、似ていないような・・・
漢字ですよね~
ただ、むしろ、先ほど紹介したこの漢字に似ていませんか?
"県"の簡体字: 县 vs ながいの古字: 镸
そうです
赤線部分が違うだけなんです
なお、县 と 镸 は関係ない字ですよ
簡体字は似た字が多いんです
それから"農"
当用漢字: 農 vs 簡体字: 农
草書体が元と言われていますが・・・
似ていないような・・・やはり、似ていないような・・・
みたいなところが、曲 で、
みたいなところが、辰 でしょうか?
何か理屈をつけてチェックした方が、覚えやすいと思いますので、
こう考えるのはいかがでしょうか?
つぎは"楽"
当用漢字: 楽 vs 簡体字: 乐
やはり、結構違うので、
だんだん草書体が気になってきますね
ただ、説明できませんので・・・ご容赦を
注意するポイントは筆がどこで切れるか、ですね
1画目:赤線、2画目:緑線、その後:黒線です
1画目と2画目、つながって見えるでしょう?
1画目は"ノ"で終わりです
最後に"書"
当用漢字: 書 vs 簡体字: 书
全然違って見える漢字でしょう
书 は草書体が元だそうです
草書体って結構違うんですね・・・って、思いますよね~
簡体字の注意点としては、
簡体字の右上の点を忘れずに!
当用漢字と繁体字にはない、この点、どこから来たんでしょうね?
私も分かりません・・・でも、右上の点を忘れずに!
それでは、ここからは上の字が、
部品として使われている漢字です
ちょっと確認してみて、混乱しそうな方はほどほどに・・・
まずは"長・ながい"
基本の長のピンインから、长 cháng, zhǎng
この漢字は実は多音字です
cháng: の意味は"長い"で、
zhǎng: の意味は"成長する,育つ,責任者"です
この"長"を部分に含む漢字、
確認した限りでは素直に置き換わります
よく使う字を列挙します
簡体: 帐 zhàng 当用漢字は 帳
簡体: 张 zhāng 当用漢字は 張
簡体: 胀 zhàng 意味は"ふくれる"で、当用漢字は 脹
簡体: 涨 zhǎng, zhàng 当用漢字は 漲
多音字で、意味は、zhǎng:物価・水位が上昇する
zhàng:ふくらむ,のぼせる
ピンインも一度に覚えた方がいいですね
そして、"镸"を部分に含む漢字、
よく使う字を列挙します
簡体: 套 tào 意味は"組・セットの量子"です 当用漢字も同じ
簡体: 肆 sì 意味は"勝手気ままにふるまう"です 当用漢字も同じ
つぎは"県"
基本の県のピンインから、县 xiàn
この漢字は繁体字も紹介します: 縣
この、縣 の漢字、見たことありませんか?
さて、なぜ繁体字も紹介したかというと、
この漢字の対応を見てみてください
簡体: 悬 xuán 意味は"ぶら下げる"で、当用漢字は 懸
よく見ると当用漢字の上に、縣 の漢字がありますよね
なので、本当の対応関係は、以下なんです
繁体字: 縣 vs 簡体字: 县
それから"農"
基本の農のピンインから、农 nóng
この"農"を部分に含む漢字、素直に置き換わります
簡体: 浓 nóng 意味は"濃い"で、当用漢字は 濃
簡体: 脓 nóng 意味は"うみ"で、当用漢字は 膿
ピンインは声調まで全部同じです
つぎは"楽"
基本の楽のピンインから、乐 lè, yuè
この漢字も実は多音字です
lè: の意味は"楽しい"で、
yuè: の意味は"音楽"です
この"楽"を部分に含む漢字をご紹介します
まずは、厄介な対応から
簡体: 药 yào 意味は"くすり"で、当用漢字は 薬
"楽"が消えます・・・
下の2文字は、使用頻度は低そうですが、一応、ご紹介
簡体: 砾 lì 意味は"小石"で、当用漢字は 礫
簡体: 烁 shuò 意味は"光り輝く"で、当用漢字は 爍
当用漢字も馴染みがないでしょうし、ピンインもバラバラです
最後に"書"
基本の書のピンインから、书 shū
なお、この漢字を部分に持つ漢字、特にありませんでした
やっぱり、簡体字、草書体が元になると、
知らないと分からないですよね?
そもそも、私も草書体は読んだことないです
でも、大丈夫ですよ
簡体字として覚えればいいだけです
よくよく見ると、形とか雰囲気が似ていますから
それなりに楽に覚えられますよ!
ご参考に!
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